「靴下が履けないレベル」は3段階の中なのでまあまあ重症である。最高レベルは「這ってでもトイレレベル」である。正にこの通りで這いながらトイレに行く。トイレに辿り着くや便座にしがみ付き、うめき声を上げながら一旦座る。次にトイレ正面の壁に頭をグイッと押し付ける。これで頭と両足の3点で支持ができる。そのまま頭をズルズルと上にずらしながらズボンを下げる。ズボンを上げる時はこの逆である。このレベルに達すると病院で注射をするか座薬を入れる。ただ、どちらも痛みは和らぐが頭がボーッとしてフラフラになる。
今月は毎週のように法事やら葬式やらがあり、おまけにギックリ腰ときた。そう言えば昨日の法事では腰が痛いので椅子に座らせてもらった。動けないのでわざわざ香炉を手元にまで持ってきてもらい焼香した。
学生時代、飲み会の集合場所に先輩がタクシーで乗り付けた。貧乏学生ばかりなのでタクシーで乗り付ける等はまるでスター扱いである。最上級生の出迎えなのでなおさらである。先輩が手を振りながら「やーやーご苦労さん!」と言い、さあ降りようと左脚を出した瞬間、ウッグッ!と言う様なウメキ声を出してそれっきり先輩は動かなくなった。ギックリ来たのである。先輩は身動き取れずそのままタクシーに乗って家に帰って行った。その夜はその話で大いに盛り上がった。
先日、その先輩に合う事があり「その後腰の調子はどうですか?」聞いたら「最近は腰じゃなくて”痔”の方が痛いんじゃ!」と言っていた。「腰と痔」まるで「腰痔ふぶき」の怨念の世界である。ダブルでやって来たのである。たぶん「腰痔吹雪」じゃなくて「腰痔不拭」のはずである。ああ、恐ろしや……。

