
先日酒の席で「ブルースギターを弾きたいんだけど、まずは何を聴いて勉強すればいいですか?」と質問され、間髪入れずにTボーン・ウォーカーと答えた。これは完全に私の好みの問題で、ひょっとしたらもっと良い手本が有ったかも知れない。
Tボーンと言えば、私は二十歳から二十二歳までの二年間どっぷりとブルースに浸かった時期があり暇さえ有れば彼のプレイをコピーしたものだった。ブルースギターと言うのはギター弾きにとっては非常に面白くてしょうがない。しかしドラムとベースは非常に退屈らしく二年間の活動の後に解散してしまった。ただこの2年間は私にとっては非常に重要で、現在の土台になっていると言える。
ブルースは精神衛生上良くない。元々が黒人奴隷の労働歌が発祥であるので「重くて暗い」。歌詞だって「仕事が無い!女に逃げられた!金をくれ!酒をくれ!自殺したい!殺してやる!、薬が欲しい!」と言う様な歌詞ばかりである。日本人である我々には歌詞の内容がよくわからないので平気で歌う事ができるが、ひとたび内容を知るとなかなか人前で歌えたものではない。
したがって、
酒もタバコもやらない。
朝は6時半からNHKのラジオ体操をする。
1日3回ちゃんと歯を磨く。
手洗いとウガイを励行している。
毎朝ちゃんと髪をとく。
遅くても12時には寝る。
焼酎もう一杯飲みたい!と思っても我慢できる。
家に帰る前には必ずカエルコールを入れる。
道端で千円拾ったら交番へ届ける。
絶対にシルバー優先席には座らない。
集合時間の5分前には必ず集まる。
この様な「元気ハツラツ人間」には絶対にブルースはできない。ただ、この日本もだんだん病んできているのでひょっとするとブルースマンが大幅に増えるかも知れない。

